情報あれこれ

主に海外保守系の記事を翻訳、更に登録している180以上の動画から、他メルマガからの抜粋ネタも掲載しています。

ひろゆき氏の詭弁術~嘘・ごまかしのテクニック3選

もしアナタがひろゆき氏が使う「論破術」に少しでも違和感を抱いていたとしたら...
それは正しい感覚を持たれている証拠です。


というのも、彼が使う論術には、実に巧妙なテクニックがいくつも散りばめられているからです。


今日は、その詭弁術を3つだけ丸裸にしましょう。



1)些細な点を取り出して相手を貶める


ひろゆき氏の特徴として、「些細な点を取り出して相手を貶める」というものがあります。


たとえば、三橋貴明との対談では、「政府が積極的に財政出動すべき」とする三橋貴明の意見に対し、
「それならボクに5000兆円渡してもいいってことですよね?」
という意見をぶつけました。


対し、三橋氏が「それはダメ」と言うと、「じゃあ財政出動しちゃダメですよね?」という旨の極論をぶつけました。


これはどういうことかというと、特定の前提条件の上に成り立つ意見をさも全体に通じるものだと解釈して、「それは違いますよね」と相手を貶めているのです。



2)二元論の罠「はいかいいえで答えてください」


3)極論を持ち出して相手を惑わせるテクニック


他にも彼は、相手の粗を突きたいときに、「『はい』か『いいえ』で答えてください」と質問することがよくあります。


ここでされる質問は、一般の人からすると当然、「はい(もしくは、いいえ)だよな」と思われるようなものが多いです。


この質問にまんまと乗っていくと、最終的には「はいと答えたということは、◯◯◯というのを認めるということですよね?」と何らかの極論を問われることになります。


しかし、これは極論なので、「ある条件では正しいと言える」し、「ある条件では正しいとは言えない」といった回答をせざるを得なくなります。


第三者からみると、これは実に歯切れの悪い回答となり、なんとなくひろゆき氏の方が正しく見えるといったふうになります。


(淡々と自信を持って言えば良いのですが、多くの人はひろゆき氏のテンポにつられ言いよどんでしまうことが多いです)


一方、当然「はい」と思われる質問に「いいえ」と答えてしまった場合には、「なぜですか?」と理由を聞かれるのですがそれも上手く答えられないと、やはり、なんとなくひろゆき氏の方が正しく見えるといったふうに見せることができますし、もちろん、「はいかいいえで答えてください」時点で歯切れの悪い回答をすると同じことが起きます。


聡明な人であれば、スパッと切り返すことができますが、そうでない人や議論慣れしていない人だとカンタンにこれらの罠に引っかかってしまうのです。



これらの他にも、


・論点のすり替え
・トーンポリシング
・ストローマン論法

...など


様々な詭弁術を使いながらあたかも自身が正しいと見せかけるのが上手いのがひろゆき氏なのです。


※もちろん、彼にも正しいときはあります。



ただし、これらは大した問題ではありません。
それ以上に致命的な問題があるのです。


それは、「論破」が至上目的になっていて、議論の結果、なにも生まれないという点です。


議論とは社会を良くするためのものですが、彼は議論の「勝ち負け」に関心があるように見えます。



言語学者の小島剛一氏は、そのようなひろゆき氏をこのように分析しています。



「ひろゆき氏」は、
#頻繁に議題のすり替えを試み
#自分が無知なくせに
#他者を「勉強不足」呼ばわりし
#人格攻撃を好み
#何が若者言葉であるかも知らず
#映画を観る時には悪罵の出現回数を指折り数えることに集中し
#高齢者差別をし
#何が人種差別であるかも知らず
#自分が差別されていることにも気が付かず
#44歳にもなって未だに「若者」のつもりでいます


経営科学出版 事務局