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学校、病院は遺伝子組み換え食品を子供に提供すべきではないとAAPが発表


12/15/23 GMWatch
クレア・ロビンソン



米国小児科学会による臨床報告書の著者らは、遺伝子組み換え食品(※GMO)に散布される除草剤であるグリホサート(※日本ではホームセンター等で販売中)は、発がん性の可能性が高く、ヒトにおいては内分泌かく乱物質である可能性があると述べた。また、妊婦の尿中グリホサート濃度が高いことと早産リスクの増加との関連も指摘した。


米国最大の小児科医の専門家集団である米国小児科学会(AAP)が、小児科医に小児科医療を提供する際のガイダンスを提供するために発行した新しい臨床報告書は、遺伝子組み換え(GM)食品について家族から寄せられた懸念を取り上げている。


遺伝子組み換え食品と飼料作物に散布される除草剤、特にグリホサートのリスクに焦点を当てている。


AAPの報告書の著者である3人の著名な小児科医は、グリホサートは発がん性物質である可能性が高く、ヒトにおいて内分泌(ホルモン)撹乱物質である可能性があると指摘している。また、妊婦の尿中グリホサート濃度が高いと早産のリスクが高まるという関連性も指摘している。


さらに、国際がん研究機関によれば、遺伝子組み換え作物に使用される他の除草剤、ジカンバと2,4-Dは「発がん性の可能性がある」という。


著者らは、非遺伝子組み換え作物と遺伝子組み換え作物との間に人間の健康に対するリスクの違いを示す証拠はないと結論づけた米国科学アカデミーの2016年の報告書に言及している。


しかし著者らは、「報告書では、遺伝子組み換え食品とそれに関連する除草剤への曝露が健康に与える潜在的影響を直接評価した長期的な疫学研究が発表されていないことを強調しており、健康に関する結論は、利用可能なデータがない中でなされたことが大部分である 」と注意を促している。


これらの事実を踏まえて、著者らは遺伝子組み換え食品に対する世間の不信感の中で、小児科医が家族にどのようなアドバイスができるかを考えている。彼らは、多くの人々が信じていることに反して、食品供給における遺伝子組み換え作物の普及は制限されていることを指摘している。


遺伝子組み換え作物を含む食品は、米国の食品供給源に広く存在するにもかかわらず、遺伝子組み換え作物は10種類の比較的狭い範囲に限られている。これらの遺伝子組み換え作物に由来する米国産製品のほとんどは、超加工食品や家畜飼料に含まれている。


このため、「AAPは、家族が十分な情報を得た上で意思決定できるよう、食品に関する情報の透明化を促します」と、報告書の著者の一人であるジャクリン・ルイス・アルビン博士はAAPのニュースリリースで述べている。


特に、コーンスターチ、大豆油、高フルクトース・コーンシロップなどの加工食品に含まれるものを避けることで、遺伝子組み換え作物への曝露を大幅に減らすことができるとしている。AAPは、超加工食品を最小限に抑えながら、植物性食品を中心とした食生活を推奨している。


AAPの報告書はこうも言っている。


子どものケアを専門とする学校や病院では、グリホサートへの曝露を最小限に抑えるため、代替食品が入手可能で手頃な価格であれば、遺伝子組み換え食品の提供を避けることを検討することができる。


AAPの報告書によれば、オーガニック食品を選ぶことは、経済的に余裕のある家庭にとっては良い方法である。


オーガニック食品の主な利点は、農薬への食事曝露を大幅に減らすことである。オーガニック食品を中心に摂取することで、体内の農薬の負担が約90%減るという研究結果もあります。
(※ただし日本においてはオーガニックであっても使用を認められている農薬があるので注意が必要)


GMWatchは、すべてまたはほとんどをオーガニックにすることができない家庭は、小麦、オーツ麦、パン、朝食用シリアル、ビスケットなど、オーガニックの穀物や穀物を主原料とする製品を優先的に購入することができると付け加えたい。


なぜなら、これらの穀物は収穫直前にグリホサートやその他の除草剤を散布して「乾燥」させることが多く、残留除草剤のレベルが特に高いからである。



※日本は小麦の約9割を輸入に頼っています。輸入をする際、害虫駆除目的でポストハーベストという農薬を噴霧します。もちろんこれは人にとって有害です。
オーガニックはピンからキリまであるので、出来れば『自然栽培食』を食べたいですね。
自然栽培食品は一般の物に比べて効果ではありますが、身体の事を考えれば有益です。あなた自身、家族のことを考えるのであればスーパー等で買い物をするのではなく、農薬も抗生物質も肥料も使わない自然栽培をお薦めします。