中国、ベトナムに近い係争中の島に滑走路を急ピッチで建設中
タイラー・ダーデン 2023年8月21日
新しい衛星画像によると、中国は南シナ海で長年実効支配してきた係争中の島々の軍事化を続けている。
Planet Labs PBCが8月初旬に撮影したこの画像は、ベトナムに近いパラセル諸島の最西端の島(ベトナムと台湾の両方が領有権を主張している)で新たな建設が行われていることを示している。地域とアメリカの当局者が警戒しているのは、急ピッチで進んでいるように見える大規模な滑走路だ。
この最新の衛星画像(下図)を以前の画像と比較すれば、中国がこの島で軍備を増強していることがわかる。
この画像を最初に報道し、分析したのは『ドライブ』紙である.
中国が管理するトリトン島の突然の開発が衛星写真で明らかになった。作業がまだ初期段階にあるのは明らかだが、これまでの進展の早さには驚かされる。この滑走路の建設が始まったのは、せいぜい数週間前である。ウォーゾーンでは、7月中旬のプラネット・ラボの画像を調査したが、そのような動きは見られなかった。
画像の分析によれば、新しい滑走路の長さは2000フィート以上あるようだ。
滑走路だけでなく、衛星画像を見ると、セメント工場を含む巨大な新しい作業エリアがあることがわかる。これはすべて先月中に出現したものである。
以前、この中国の前哨基地には、2つのレドームと大きな中国国旗を掲げた観測所があったが、それ以上はなかった。島には以前、小さな港とヘリポートがあった。中国国営の『環球時報』はこの疑惑を否定している。
中国は過去数年間、この海域の小さな陸地に人工島や軍事基地を建設し、海洋権益を拡大することで、フィリピンや未承認の台湾のようなアメリカの同盟国と対立してきた。
中国軍はまた、アメリカ海軍が「頻繁に」南シナ海に軍艦を配備し、「武力を誇示し、中国の主権と安全保障上の利益を著しく侵害している」と繰り返し非難してきた。
米国防総省は通常、敵対国が外洋の国際法を遵守するよう、平和的な『航行の自由』作戦を実施していると答えてきた。
米国はまた、現在事実上PLAの軍事拠点となっている係争中の島々に対する中国の所有権主張を拒否している。島の多くは、少なくとも1970年代から中国の軍事支配下にあった。