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仮初めの日米同盟...防衛費UPのウラ側

From 丸谷元人



最近、防衛予算が一気に2倍になって5年間で47兆円を出すみたいな話になりましたけど、これは誰のためですか?


日本が防衛予算を倍増して最初に行ったのがアメリカ製のポンコツ兵器の爆買いでした。


トマホークを400〜500基も買いましたが、トマホークというのは50年以上前の設計思想です。


目視で見えるぐらいの速さですから今の航空機を止めるような能力もないでしょう。


2018年の4月、習近平がアメリカのトランプ大統領の別荘を訪れているときに、トランプがシリアに対するミサイル攻撃をしました。


そのときに発射した59発のうちの半分以上が途中で撃ち落とされています。


わざとトランプは宣伝効果を高めるため、事前にシリア軍にあそこを攻撃するという事を伝えていたはずなのです。


実際、当日シリア軍の基地には、普段は戦闘機や飛行機がある場所にもかかわらず、直前に全部離陸して誰もいませんでした。


トランプはあまり戦争をやりたくない人でしたから、政治的メッセージとしてミサイルを撃ち込んだわけです。


同時に古いポンコツ兵器の在庫処分をやったという事です。


確かに、日本がトマホークミサイルを買いました。


でも、トマホークミサイルというのは発射されたら勝手に目標へ行ってくれるわけではなく、事前に弾頭の中に入っているチップに情報を入れないといけません。


GPSを当然使っていますけど、GPSはジャミングされたら使えなくなってしまうので、それ以外に、チップの中に衛星から取った画像の地形情報と、ミサイルの先端につけたカメラが見る風景情報を事前に入れておかないと使えないのです。


そうしないと発射しても当たりません。


「日本に衛星から取れる風景画像の処理能力というのがあるのか?」と自衛隊の高級幹部の人にも聞きましたけど「ないです」と答えてくれました。


なぜ、こんなものを買ったのかと言うと、当然、アメリカの望むタイミング、ターゲットに対して、アメリカの意思で“日本の名前"で発射するという事です。


それが相手を怒らせても、アメリカの指示であったとしても、日本がやったという事になりますから、返り討ちをされてしまう可能性もあります。


これに3000億円も使うというのは、アメリカとすれば在庫処分で大歓迎です。


それで日本に戦わせるという事です。


予算を倍増して何を喜んでいるのかと言ったら、アメリカからすると「防衛予算を倍増して良いから日本は自分でやれよ」という事です。


丸谷元人【インテリジェンスメルマガ】 より