安倍元首相が生前、こんな演説をしていたのを知っていますか？

それは、こんな内容でした…

【あの時、外交メッセージを出していれば…】

「1977年の9月に、石川県で久米裕さんという方が北朝鮮によって拉致をされました。

その時、警察は実行犯を捕まえてそして暗号表も手に入れていたんですね。

そして、キムセホという北朝鮮の工作員がやったこともわかった。

しかし、そこで

警察は、“平和を愛する諸国民”と物議を醸すことを躊躇しました。

なんと捕まえた実行犯を釈放しちゃったんですよ。

せっかく捕まえたのに。

そして主犯のキムセホは、それから延々と捜査を続けるに留めました。

その後、私(安倍元首相)が官邸に入った後に国際手配をしました。

それまで二十数年間、

ただ単に地道な捜査を続けただけで、国際手配をしなかった。

これは、外交メッセージなんですね。

北朝鮮はびっくりしたんですよ。

拉致作戦が露見するかもしれない…と思ってひやひやしたら

日本側があっさりと釈放してしまった。

指一本触れなかったんです。

ここで北朝鮮は「拉致作戦を続けても大丈夫だ」と思ったんですね。

これは、外交メッセージですから。

結果何が起こったかと言えば、

2ヶ月後の11月に新潟の海岸から横田めぐみさんが拉致をされたんですね。

あの時わかっていたんですから、

10月11月に決意して

北朝鮮に「久米さんを返しなさい」

そして「キムセホを日本に送還せよ」と要求していたら

今でもめぐみさんは日本で幸せに暮らしているかもしれない

戦後のこの体制は、憲法は、13歳の少女の人生を守ることができなかったんですね。

この現実は今でも変わっていないんですよ。

この現実に、我々は向き合うべきだ。

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これが、生前安倍氏が遺した我々日本人へのメッセージの1つです。

拉致被害者の救出に取り組む中、志半ばであちらにいってしまいました。
ちなみに、安倍元首相はこんなことも言っています。

「今の憲法では、自衛隊が北朝鮮に向かい、救出することも叶わない。できるとしたら、米軍にお願いするしかないんです」

頼みの自衛隊ですらも、法の縛りの前ではまともに動けないのが現状です。

丸谷元人【インテリジェンスメルマガ】