大手海運会社4社、イエメン軍事攻撃を受けて紅海航路を停止
2023年12月17日
タイラー・ダーデン
イエメンのイランに支援されたフーシ派は、イスラエルのガザ作戦とワシントンのイスラエル支援への報復として、人通りの多い紅海海峡で商業船への一連の攻撃を開始した。こうした動きを受け、海運大手のA.P. Møller - Mærsk A/S(マースクとしても知られる)とHapag-Lloydは金曜日にコンテナ船の航行を停止した。他の大手海運会社2社も土曜日にこれに続いた。
戦略的なバブ・アル・マンダブ海峡付近でのミサイルやドローンによる攻撃の高まりにより、紅海での航行を停止した大手海運会社の数は4社に急増した。
AFP通信によると、イタリアとスイスを拠点とするMediterranean Shipping Companyとフランスを拠点とするCMA CGMは、イランに支援されたフーシ派の反政府勢力によるリスクが高まっているとして、土曜日に紅海を通過するコンテナ船の航海を停止した。
紅海は世界の国際貿易の40%を担っているため、イスラエル・ハマス戦争の波及リスクはすでに認識されている。
マースクは声明の中で、「紅海南部とアデン湾の治安情勢が非常に悪化していることを深く憂慮している」と述べた。
マースクは続けて、「この海域における商業船に対する最近の攻撃は憂慮すべきものであり、船員の安全と安心に重大な脅威をもたらしている」と述べた。
ハパックロイドのスポークスマン、ニルス・ハウプトは、同社のコンテナ船は海峡の外側を漂流しており、今後の指示を待っていると述べた。この海峡は、エジプトのスエズ運河を通る船舶にとって重要な通過点である。
土曜の朝、米中央軍はXへの投稿で、バーク級誘導ミサイル駆逐艦USSカーニーが紅海で14機のフーシの無人機を撃墜したと書いた。
すでに一部の船会社は、紛争地域を避けるために喜望峰周辺にルートを変更している。
【参照】海里 - Wikipedia
脱グローバリズムが加速し、旧世界秩序がズタズタに引き裂かれるなか、元NY連銀レポの第一人者で元クレディ・スイスのストラテジスト、ゾルタン・ポザールは今年初め、多極化する世界では、安全な海上輸送路を確保するため、世界中で軍事力を活用する必要性が高まると警告した。
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