情報あれこれ

主に海外保守系の記事を翻訳、更に登録している動画から、他メルマガからの抜粋ネタも掲載しています。

日本銀行が保有する国債

C62(シロクニ)

概算要求の時期だからなのか、岸田内閣がますます「財務省内閣」の色を強めているためなのか、またもや財政破綻を煽る報道が増えてきています。


(もっとも、以前とは異なり、大学教授が露骨な破綻論を主張することは減っているように思えますが)


日本国債は、100%日本円建て。
日本銀行が保有する国債について、政府は返済や利払いは不要。
連結決算で、相殺。



【図 2022年3月末時点 日本国債所有者別内訳】


2022年3月末時点で、日本銀行は日本国債の48%強を保有しています。


もちろん、日本銀行以外が保有する国債についても、基本的には「永久に借り換え」なのですが、一応、償還することになっています。


それに対し、日本銀行は、保有する日本国債について償還を求めることはありません。地球滅亡の日まで借り換えです。理由は簡単で、意味がないためです。


例えば、日本政府が1兆円の日本銀行保有国債について(理由は思いつけませんが)償還するケースを考えてみましょう。


【国債償還前の日本政府、日本銀行のバランスシート(貸借対照表)】


◆日本政府
【借方】        【貸方】
日銀当座預金1兆円 / 日本国債1兆円
◆日本銀行
【借方】              【貸方】
日本国債1兆円/ 日銀当座預金1兆円



【国債償還時の日本政府、日本銀行のバランスシート(貸借対照表)】


◆日本政府
【借方】             【貸方】
日本国債1兆円/ 日本国債1兆円
◆日本銀行
【借方】                    【貸方】
日銀当座預金1兆円/ 日銀当座預金1兆円



【国債償還後の日本政府、日本銀行のバランスシート(貸借対照表)】


◆日本政府
【借方】 【貸方】
- -
◆日本銀行
【借方】 【貸方】
- -



上記の通り、日本政府も日本銀行も、自らの負債である日本国債、日銀当座預金を手に入れ、相殺して消してしまうだけなのです。


まさに「一体全体、何のためにそんなことをするのか」という話なのでございますよ。


ちなみに、日本政府が日本銀行に支払った金利は、日銀決算後に「国庫納付金」として日本政府に戻ってきます。


2021年度、国庫納付金は 1兆2583億円。
それに対し、日銀に支払われた金利は1兆1233億円。


何と、国庫納付金の方が、日銀に支払った金利を上回ってしまっています。


返済も利払いも不要な「負債」を「借金」と呼んではなりません。
借金とは「返済が必要な負債」なのです。


事実として、「日本銀行保有国債は、日本政府の借金ではない」にもかかわらず、財務省の省益のための財政破綻論は終わらない。


この手の「間違っているにもかかわらず、広まってしまった主張」を覆すには、どうしたら良いのでしょうか。


繰り返し、しつこく正しいことを主張し、少しずつ、少しずつ修正していくしかありません。
三橋は諦めません。



月刊三橋会員限定『メルマガ月刊三橋』

2022・8・11 より