ムスリムがMAGAの分断を利用しテキサスをイスラム化する計画、赤州への浸透と権力掌握を図る
RAIR財団(米国) 2025年10月14日
衝撃的な会話が明らかになった。英国のイスラム教徒工作員がMAGA内部の分裂を利用しようと画策しているのだ。タッカー・カールソン、キャンディス・オーウェンズ、ニック・フエンテスといった影響力のある人物を標的にし、アメリカの保守派基盤をイスラムのソフトパワーへと誘導しようとしている。
英国のイスラム教徒活動家であるディリー・フセインとムハンマド・ジャラルとの衝撃的な新たな会話は、保守的なアメリカ国内にイスラムのソフトパワーを浸透させるための調整された計画を明らかにしている。その足掛かりはテキサス州であり、MAGA(Make America Great Again)の内部の亀裂が突破口となる。
以下で聞くことができる。
【訳】
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だから考えてみろよ、何ていうか、ヤキーンとオーソマティクスのアシュラフ・モティワラが今準備してるGEMSサミットってやつを。
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あれはアメリカでしか考えられないだろう。
00:00:10
テキサスでね。
00:00:11
だってこいつらはスケールが大きいんだ。
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あのアメリカ例外主義が、つまり、知ってるだろ、その考え方がイスラム教徒のコミュニティにも浸透しているんだ。
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今やダラスのモスクに行けば、そうだ、そこでは常に中流階級の人々に出会うだろう、そうだろ?
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だってダラスは移住者のコミュニティだからな。ニューヨークから移ってきた連中だ。
00:00:29
移ってきたのは裕福な連中だ。
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でもこいつらは主に、子供たちのアイデンティティを守りたいから移ってきた裕福な連中なんだ。
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そして、あの青い州から離れたいと思っている。
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わかるだろ、つまり、あの、民主党系の州で、子供たちに特定の社会進歩主義を押し付けているようなところだ。
00:00:48
な?
00:00:48
つまり彼らは非常に信仰心の厚いムスリムだ。
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彼らは人口がまばらな地域に住んでいる。
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だがそれでも我々ムスリムと同じアイデンティティへの懸念を抱えている。
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そうだろ?
00:00:59
だからつまり、君も分かるだろうが、ダラスを訪れることを勧める。
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まだ行ったことがないなら、ディリだ。
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つまり、カナダにはよく行くんだ。
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ああ。
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アメリカはまだ行ったことない。
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入国許可は出ないと思うけど
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試してみるよ。
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つまり、そう思うんだ、誰が知ってる、ドナルド・トランプは君を気に入るかもしれない。
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本当か?
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ディリ、だってほらお前の番組には右派をたくさん呼んでるだろ。
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まあその件については確かにその通りだ。
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予測の一つ君が実際に言った発言の一つ、ちなみに拡散したあの発言、覚えてるか、アメリカのイスラム教徒が世界のアメリカ覇権の撤廃を望む責任についての君のコメントだ。
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これは悪いことだ。
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イスラム教徒にとって良いことではない。
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そして、この 15 ヶ月間で、その点は証明された。
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だから、ドナルド・トランプ氏をノーベル平和賞に推薦することはないだろう。
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いや。
00:01:49
しかしこれはそれに反している。
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これを、あなたのバイラルな瞬間として切り取らないでほしい。
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そうだろう?
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しかしアメリカのイスラム教徒コミュニティは、MAGA(Make America Great Again)の右派と真摯に向き合う必要があると思う。
00:02:00
そして、MAGAの右派とどのように関わっていくかを深く考える必要があると思う。
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つまり、キャンディスやニック・フエンテみたいな連中、
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そういう支持層のことか?
00:02:09
まったくその通りだ。
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マーガレット・グリーンとか、そういう連中か?
00:02:11
まったくその通りだ。
00:02:12
タッカー・カールソンだ。
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見てくれ、MAGA右派、MAGAという思想は、おそらく第二次世界大戦以降のアメリカ内外政策における最も重要な発展の一つだ。
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現時点でその運動が何を意味するかは不透明だ。
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それは言うまでもなく白人至上主義だ。
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移民に強く反対している。
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だが同時に、この運動内では反シオニズムが拡大している。
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そしてそれは非常に急速に起きた。
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何?
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その運動は非常に急速に成長した。
00:02:45
そしてそれは実際に我々がMAGA右派と対話することを必要とする。
00:02:53
知ってるだろう。
00:02:53
俺はジェームズ・ベルにインタビューしたんだ彼はカトリック教徒でMAGA支持者だ、人生のある時期にはイラク戦争に行きたいと思っていた人物だ。
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な?
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彼にインタビューしたんだが、つまり、彼はこう言ったんだ。40歳未満の仲間でイスラエルを支持する人間が一人も見つからないと。
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基盤に変化が生じている。
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それは地殻変動のような変化だ。
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巨大な変化である。なぜなら...
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結局のところ、これはイスラエルとシオニスト・ロビーが数十年にわたり依存してきた支持基盤だからだ。
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そして今や、彼らは自国政府とイスラエルの親密な関係を疑問視するだけでなく、文字通りそれを糾弾し、時にはさらに踏み込んで、時には反ユダヤ主義的な定型句にさえ陥っている。
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つまりMAGA運動内のこうした要素が、これほど声高に誇示するようになったということだ。
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じゃあ次にMAGAのゲストを呼ぶのはいつになるんだ?
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いや今まさにMAGAのゲストを招こうと。
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つまり、何人かMAGAのゲストを招こうと。
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そしてもっと重要なのは、ダワ(イスラム教の布教)の観点で、つまり、私は現地のムスリムコミュニティに、これらの地域を訪れるよう勧めていたんだ。
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つまり、ディープサウスに行って、対話をすることだ。
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ほら、ビラル・パラチャ博士がいる。
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ビラルパラチャ博士がいた。彼はちょうどガザから戻ってきたところだ。
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知ってるだろ、マシャッラー、あの男は自然の力そのものだ。
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そしてビラル博士はそれを続けてきたんだ、個人としてね。
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彼は交流を続けている。
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彼は救急病棟の医者だ。
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彼はこうした人々とたくさん接している。
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そしてつまり彼はMAGA支持者たちと関わる重要性を認識しているのだ。
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ところで彼が言うには、ほとんどの場合これらの人々はイスラム教徒と接したことがない。
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だから彼らと関わると、進歩的な左派とは違うからな、左派の多くは深いイスラム恐怖症を抱えていて、彼らは厚かましい考えを持っているんだ。
例えば、なぜムスリムは我々の進歩的価値観に順応しないのか?
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価値観に関して言えば、例えば、価値観…そこには類似点がある。
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だろ?
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俺たちは同じだと言ってるわけじゃない。
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でもそこには共通点がある。
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実際、個人的なレベルでは、彼らは実に礼儀正しい。
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彼らの多くは非常に礼儀正しく、イスラム教コミュニティに対して非常に協力的だ。
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だからテキサスにいる改宗者グループと会ったんだ。
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そして君も知っているだろうが俺が彼らに言ったのは、君たちがこれを推進すべきだということだ。
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対話を持ち、彼らを訪ね、彼らの町役場に行き、彼らの教会に行き、彼らのバザールに行き、ムスリムとして彼らと関わり始めるべきだ、そうだろう?
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それが重要だと思う。だって俺たちはこの運動を形作れるからな。
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ここでも戦略は同じようなものにするべきだ。
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つまり、明らかに、MAGA(アメリカを再び偉大に)の方がはるかに目立っているし、影響力も大きい。
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MAGAには三つの要素がある。
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白人民族主義の要素があり、これは非常に反イスラエル的だ。
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あえて言うなら、時には反ユダヤ主義的だ。もちろん、外交政策に関しては非常に非介入主義的で、イランなどに対して非常に率直に反対の立場を取っている。そして、MAGA には非常に親イスラエル的な要素もある。現時点では、トランプの耳元でささやくのは、この親イスラエル派の人たちだと言えるだろう。
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そして他の政策顧問たち、ヴァンスやヘグスワース、そういう連中だ。そしてその中に、3つ目の流れが、その中間あたりにある。
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そこでは、イスラエルに対して健全なレベルの懐疑心がある。
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しかし同時に、キリスト教、ユダヤ文明などとの間に、文明的な親和性がまだ存在していることを理解している。
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だから、私は...私たちが訴えなければならないのは、その中間地点だ。
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そして、それらは確かに存在すると思う。
00:06:08
確かに存在する。
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そして、その数がどれほど多く、会話がどれほど礼儀正しく、どれほど文明的なものになり得るか、我々は驚くだろう。
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だから、もし今日ダワに意味があるなら...
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俺にとって選挙は単なる...やるべきことは一つだ。
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今日の会話から、選挙が西洋諸国で取り組むべき活動の絶対的な基準だと誰かが思ったらそれは間違いだと思う。
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重要なのはこれら全てだ。
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結局のところ、我々が望むのは世論を有利に導くことだからだ。
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だから積極的に行動しなければならない。
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コミュニティとして非常に活発でなければならないと思う。
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そして資源を割り当てる必要がある。
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結局はそこだ。
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だから俺は頑なにその質問に答えない。
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お前が持ってるんだ。
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資源の配分が問題だ。
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俺に聞けばな、テキサスの改宗者グループが今何をすべきかって?
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選挙に関わってはいけない。
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選挙政治に時間を浪費する意味があるのか?
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州やコミュニティによって状況は違う。
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彼らは右派の人々と会い、実際にやるべきだ。
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つまり、これは疑念を植え付ける仕事だ。
00:07:12
これは世論を形成する仕事だ。
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これは一つ一つの会話で認識を変えていく仕事だ。
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我々はそうあるべきだ。
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積極的に行動すべきだ。今、我々のコミュニティ内では、この種の「何ができるのか」という感覚、つまり気落ちした状態が蔓延していると思う。それを変えなければならない。メガムーブメントの誰一人として、君が15ヶ月前にこのポッドキャストで言ったことを支持するとは思えない。
00:07:36
15ヶ月前のこのポッドキャストで、世界中のアメリカの覇権を撤廃する必要があると言ったことには、誰も賛同しないだろう。いやいやいや、待てよ待てよ、君は最近タッカー・カールソンの話を聞いたばかりだろう。
00:07:49
タッカー・カールソンが、我々の仲間であるフロリダ出身の、名字は今思い出せないが、彼らがどれほど率直に議論していたかに驚いた。アメリカは帝国であることをやめ、自国について考える必要があること、自国を独自の利益を持つ国として捉え、この種のグローバリスト的な外交政策を持たない国として考える必要があることについてだ。
00:08:12
だがその主張の強さ、そしてこれが俺がそういう主張に抱く問題点だ、君の考えを聞きたい。
00:08:17
彼らはそれを求めるんだ。
00:08:19
でも強くて安定したアメリカは、依然として他国の経済的隷属に大きく依存するだろう。
00:08:26
軍事力ではないかもしれない。
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戦争ではないかもしれない。
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軍産複合体も、他の種類の支配は存在するんだ。
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時々、彼らはその点を忘れている。
00:08:36
いや、それは理解している。
00:08:38
ところで、MAGA運動が我々の信じる価値観に100%合致するとは言わない。
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言いたいのは、MAGA運動の中には形作られるべき思想があるということだ。
00:08:54
確かに反イスラエル、反シオニズムの傾向は方向付けが必要だ。
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そして反イスラムフォビアあるいはイスラムフォビア的な傾向も方向付けが必要だ。
00:09:06
しかし現代技術の進み方は、今や市民社会の内側からソフトパワーを生み出す能力を我々に与えている。
00:09:15
分散化された手段を通じてだ。
00:09:17
分散化された手段を通じて。
00:09:18
だからこそ、アシュラフ・モティワラのGEMSサミットはここで非常に興味深い。
00:09:21
ちなみに、彼がやろうとしていることだ。
00:09:23
彼は論文を書いたんだ。
00:09:25
それはヤキーンのウェブサイトにある。
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ソフトパワーについて、そしてソフトパワーがなぜ重要なのかについてだ。
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彼の主張はこうだ。市民社会は政府を待ってはいられない。
00:09:35
我々ムスリムコミュニティには専門知識がある。
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人材もいる。
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今、俺たちがやってないのは、プロジェクトで互いに協力することだ。
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だからメディア関係者は協力してない。
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よくわからんが、テクノロジー産業も協力してない。
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だから彼の考えは単純だ。
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全員を一つの部屋に集めるんだ。
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この人達を一つの部屋に集めて、協働を始めさせ、資金提供者、つまり我々のコミュニティ内の資本を、それを支援させるんだ。
00:09:60
それがイスラム教徒コミュニティとして本当に必要なことだ。
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そしてこれは非常に興味深い考えだと思う。
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今、私が話す人々は皆、我々は単に話し合っていないと言う。
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コミュニティとして互いにこうした対話を交わしていないのだ。
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世界中で。
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例えばナイジェリアのムスリムで素晴らしいテック起業家がいるんだ。
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でも彼らはシリコンバレーのテック系ムスリムと話さない。
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そして彼らは、つまりね、イギリスのムスリムとも話さないんだ。
00:10:30
彼らは互いに交流する必要がある。
00:10:33
教育者もいる。
00:10:36
それが今の俺の活動の一つだ。
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誰かに会うたびに、例えばカナダのムスリム学校に行った時、すぐに、知ってるだろ、実際、そこでは驚くべき教育が行われていたんだ。
00:10:45
本当に、世界中で見た中で最高のイスラム教学校の一つだった。
00:10:49
カナダのどこだ?
00:10:50
トロントだった。
00:10:53
本当に素晴らしい活動をしてたんだ。
00:10:56
それで俺が真っ先にやったのは、よし、ここでイスラム学校を運営してる姉妹の番号を貰って、お前ら、知ってるだろ、可能なら、お互いに協力し合うんだ。
00:11:05
だって君たちも同じ問題や課題に直面してるだろうから、
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協力し合えば達成できるんだ。
00:11:12
より大きな成功を。
新たな戦線:テキサスをイスラム化する
幅広い会話の中で、2人の英国人イスラム戦略家は、保守的なアメリカ国内でイスラム教徒がどのように影響力を築くことができるかを概説している。そのモデルとしてテキサス州を、手段としてMAGA(Make America Great Again)を利用している。
ポッドキャストでの議論の中で、フセインとジャラルはテキサス州に焦点を当て、同州がアメリカにおけるイスラムのソフトパワーの中心地となっていることをほのめかしている。彼らは、テキサスのイマーム、オマール・スレイマンのヤキーン研究所をその代表例として挙げ、その影響力と、共同創設者のアシュラフ・モティワラを称賛している。モティワラは、ジャーナリストのサム・ウェストロップが報告しているように、「世界的なイスラム統治を推進し、『イスラエルの消滅』などの目標を追求するために、さまざまなイスラム運動を『統合』する計画を公然と提唱する、カリフ制支持団体」である Ummatics などの追加的な取り組みを立ち上げています。ウェストロップはさらに指摘している。ウムマティクスは外国のイスラム政権と連携し、カリフ制国家の構築可能性を探求することに専念しているという。
モティワラは、GEMサミット(Globally Empowered Muslims)を主催する。このサミットは来年1月にカタールのドーハで開催され、イスラム教徒の学者、金融業者、戦略家たちが一堂に会し、国境を越えたウンマ(イスラム共同体)とヤクィーン(イスラム文明)の野望を調整する。フセインとジャラルは、これらのプロジェクトを、アメリカのイスラム教徒たちが今や「大きな視野で考え」、「世界的に協力」して西洋全域でイスラム教の影響力を拡大しようとしている証拠だと称賛している。
「それはアメリカ、テキサスでしか考えられないことだ」と、そのうちの1人は言う。「彼らは大きなことを考えている。そのアメリカの例外主義がイスラム教徒コミュニティにも浸透しているのだ」。
彼らは、ダラスを、子供たちのイスラムのアイデンティティを守るために、ニューヨークやカリフォルニアのようなリベラルなブルー州から引っ越してきた中流階級のイスラム教徒の家族たちの住む場所だと説明している。彼らは、こうした移住者を「熱心なイスラム教徒」と呼び、イスラムの飛び地を構築するのに理想的な立場にあると評している。フセインは、テキサスに住むイスラム教に改宗した人々に「この運動を推進する」よう促し、「市庁舎、教会、バザール」で保守派と直接関わっていくよう指示している。
彼らの賞賛は文化的なものではなく、戦略的かつ戦術的なものだ。
戦略レベルでは、フセインとジャラルは、改宗したイスラム教徒を選挙政治の候補者としてではなく、MAGA 支持者層への政治的な働きかけを行う使者として活用する計画を概説している。つまり、保守派が存在する場所で彼らと会い、イスラム教を道徳的・文化的な同盟者として再構築するのだ。
戦術レベルでは、トランプ支持者に、第二次世界大戦後のアメリカの公約、すなわち中東で唯一の民主的な同盟国であるイスラエルに背を向け、軍事面および財政面において、世界的大国としてのアメリカの役割から撤退するよう説得することを目標としている。彼らは、この撤退を降伏ではなく、道徳的純粋性への「真の」回帰、つまり、事実上、世界中でイスラム主義者の利益を推進する孤立主義の哲学的なブランド変更として提示している。
ロンドンからダラスへ:ウンマの政治機構構築
二人は世界的なムスリム協働の構想を描く——ダラス、トロント、ロンドン、ラゴスの富裕層ムスリムが資金、技術力、教育ネットワークを結集し、市民社会を形成しソフトパワーを生み出すというものだ。明示された目標は明確である。政府を迂回し、代わりに世論や制度、最終的には政策を草の根から影響下に置くことだ。
彼らは、この計画の重要な手段として MAGA を挙げている。彼らの計画では、MAGA は抽象的な聴衆ではなく、ターゲットとして名指しされている。タッカー・カールソン、キャンディス・オーウェンズ、ニック・フエンテスといった影響力ある人物を採用・育成し、この運動のイスラエルに対する懐疑論の高まりを利用し、その忠誠心をイスラムに友好的な立場へと導こうとしている。
彼らはこの運動を 3 つの流れに分類している。「反イスラエル、さらには反ユダヤ主義」である「白人民族主義」派、J.D. ヴァンスなどのトランプ顧問に近い親イスラエル派、そしてイスラエルに懐疑的でありながら西洋文明の理念に忠実な「中間派」である。
彼らは、イスラム教徒は、その中間層、つまり、反イスラエル、反シオニストのエネルギーを別の方向に向け、イスラム嫌悪の潮流を中和しながら、保守派内部で高まっているイスラエルに対する懐疑的な見方を活用すべきだと主張している。
「変化がある。地殻変動のような変化だ」とフセインは言う。若いMAGA支持者でさえイスラエルを見捨てていると指摘し、「我々はその議論を形作らねばならない」と語った。
戦略的に、彼らは選挙政治を主要な手段として拒否する。彼らは草の根の説得による長期プログラムを提唱する——彼らが言うところの「対話一つひとつで認識を変えていく」という手法だ。
彼らの市庁舎へ行き、教会へ行き、バザールへ行け…ムスリムとして彼らと関わり始めろ」とジャラルは言った。「この運動を形作れる」。
彼らは選挙を邪魔者扱いし、代わりに世論戦という長期戦略を推し進める。投票で争うのではなく、市民社会を根底から再構築することを目指しているのだ。
ソフトパワーの青写真
ヤキーンのアシュラフ・モティワラを引用し、彼らは新たな世界計画を支持する。イスラム教徒の学者、メディア関係者、技術系起業家、金融業者を一つに結びつけ、「文明ネットワーク」を形成するというものだ。
これが彼らの戦略の核心だ。西洋社会内部に並行するイスラム勢力構造を構築し、公共の議論や文化、最終的には政策を形作れるようにする。
「全員を一つの部屋に集めろ」とモティワラは記した。「協力を始めさせ、我々のコミュニティの資金提供者に支援させろ」。
彼らが言及していたのは、モティワラが2025年5月21日にヤキーン研究所で発表した論文『変革の触媒としてのウンマ的ソフトパワー』である。
この論文でモティワラは、分散型で国境を越えたイスラム系ソフトパワー機構——「ウンマ的ソフトパワー協力体(CUSP)」の相互接続ネットワーク——を構築するための詳細なロードマップを提示している。このネットワークは、宗教、文化、法律、教育、ビジネス、医療、メディア、技術の8つの主要分野にわたるムスリムエリートを結びつけるものだ。
本論文は、グローバルにエンパワーされたムスリム(GEMs)と呼ばれる世界的な階層——学者、インフルエンサー、金融関係者、政治的アクター——を動員し、資金調達を調整し、独立したメディアと技術インフラを構築し、内部から西洋の物語を再構築することを提唱している。「垂直統合」(エリート層と一般ムスリム双方への影響力)と「水平統合」(国境を越えたムスリム共同体の結束)を推進し、いわゆる「文明的影響力」を生み出すことを提唱している。
モティワラは、調整されたメディア活動、デジタル活動主義、経済的ボイコットが、自発的な抗議活動から制度化された勢力へと発展し、ムスリムの資本と感情を恒久的な組織的ブロックへと転換させ、世界的な政策と世論に影響を与え得る能力を獲得できると明言している。
要するに、この記事は宗教的アイデンティティをグローバルな政治戦略、つまり西洋社会のソフトパワー構造全体にイスラムの影響力を埋め込む青写真へと変容させている。
トロイの木馬戦略
この会話は単なるおしゃべりではなく、政治的な転覆のための戦略書のように見える。
フセインとジャラルは、MAGA の分裂を利用し、赤州にイスラムの影響力を埋め込み、テキサスをアメリカのイスラム勢力の拠点として活用することについて公然と議論している。
西洋の保守派が内部で争っている間、忍耐強く、資金力があり、世界的に連携した運動が、米国の政治的魂を静かに再構築しようとしている。
2人の英国人イスラム主義者によるポッドキャストの雑談として始まったこの会話は、実際には、イデオロギー的浸透の青写真である。テキサス州をテストケースとし、MAGAを標的とし、西洋文明を賞品としている。