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MITがChatGPT利用者を対象に実施した初の脳スキャン研究で衝撃的な発見

C62(シロクニ)


dailypositiveinfo.com 2025年10月9日掲載

Principia Scientific International



2025年6月に発表された画期的なプレプリント研究で、MITメディアラボの研究者らは、ChatGPTを長期間文章作成に用いることで生じる神経学的・行動学的影響が懸念されることを明らかにした。


認知能力を高めるどころか、AIへの依存が長引くと記憶力が鈍り、創造性が低下し、脳の活動が弱まるようだ。この衝撃的な研究「ChatGPT使用時の脳状態:AIアシスタントを用いた論文執筆タスクにおける認知負債の蓄積」では、54名の参加者を4ヶ月間にわたり追跡し、EEG脳波測定を用いて執筆中の神経活動を計測した。



研究デザインと参加者グループ

  • ボストン学術コミュニティ(MIT、ハーバード大学など)の成人54名(18~39歳)が参加した。
  • 参加者は無作為に3グループに割り振られた。
    • LLM(ChatGPT利用者)
    • 検索エンジン(Google検索)
    • 脳のみ(ツール不使用)
  • 最初の3回の執筆セッションでは、参加者は所属グループを維持した。セッション4ではグループ割り振りが変更された。LLM利用者は脳のみグループへ(LLM→脳)、逆も同様(脳→LLM)となった。


主な認知・神経学的知見

脳の接続性が大幅に低下

ChatGPT利用者の神経活動は最低レベルだった。脳の接続性スコアは急落し、脳のみグループの平均79からLLM利用者の42へ——認知的関与が47%減少した。脳のみグループは最も強力で分散した神経ネットワークを示し、特に創造性や記憶形成に関連するアルファ波・ベータ波帯で顕著だった。



記憶想起の失敗

LLM利用者の83.3%が、数分前に書いた文章を1つすら思い出せなかった。一方、脳のみ利用者は自身の回答をほぼ問題なく記憶していた。



所有感の低さと機械的な文章

LLM生成文は非人間的で機械的と評価された。人間評価者は「ロボット的」「魂がない」「独創性に欠ける」と評した。LLM利用者自身も自身の文章への所有感が極めて低いと報告した。



持続的な関与不足

AIなしで書き直した後も、LLM使用者は神経活動の低下を示し続け、一時的な依存ではなく持続的な認知機能の弱体化を示唆した。逆の切り替え(脳→LLM)は検索エンジンのパターンと同様に良好な結果をもたらした。



観察された長期的影響

4か月間にわたる複数回のエッセイ作成セッションで、LLM使用者は以下の傾向を示した。


  • 記憶保持力と意欲の漸進的低下
  • 独自の発想ではなくコピー&ペースト型プロンプトの多用
  • 他のグループと比較して行動パフォーマンス・言語的複雑性・創造性の低下


研究者らはこの現象を「認知的負債」と命名した。これはAIへの精神的努力の外部委託によって生じる神経的・教育的コストを指す。



本研究の意義

  1. AI利用に関する初の神経データ。 MITメディアラボはAI支援執筆タスク中のEEGベースの脳接続性をリアルタイムで監視した初の機関である。
  2. 創造性と記憶機能の定量化可能な損失、特にGPT使用に関連して顕著。
  3. 検索ツールの方が良好な結果。 Google検索に依存するユーザーは、ChatGPT使用者に比べ、より強い神経活動と記憶を維持した。
  4. 教育と生産性への現実的な影響。 AIは作業を高速化する(執筆時間を約60%削減)一方で、学習に必要な精神的努力を約32%減少させる


より広い文脈と専門家の見解

  • ザ・ニューヨーカー誌は、MITやコーネル大学、サンタクララ大学などの機関が、AI支援利用者に創造性の喪失と画一的な文章が確認されたと報じた。彼らの出力には多様性と独創性が欠けていた。
  • ワシントン・ポスト紙は、これらが予備的な知見であることに注意を促している:サンプル数が限られ、査読も受けていない。しかし同紙は、AIが批判的関与ではなく精神的受動性を助長する可能性への懸念が高まっている点を強調している。
  • 教育者や心理学者(スーザン・シュナイダー博士やジーン・トウェンジら)は、AIツールに依存する学生の注意持続時間と批判的思考力が低下していると証言している。エッセイは表面的で定型化される。


要点

自動機械ではなくアスリートのように考える

筋肉が運動しないと萎縮するように、脳のネットワークも使わなければ弱体化する。AIは反復作業を引き受けるかもしれないが、過度の依存は依存症と知的停滞を生む。



AIは自動的ではなく意図的に使う

セッション4の結果に基づく:まず自身の認知努力を行い、その後ChatGPTを活用する(脳→LLM)ことで、記憶力・集中力・創造性がより強く維持される。



AIと能動的学習のバランスを取る

ChatGPTはアイデア創出や編集の補助に留め、批判的思考・統合・創造的執筆といった中核的認知タスクは自ら行う。このアプローチはツールへの依存を防ぎ、神経活動の活性化を保つ。



「即効性のある生産性」には懐疑的であること

ビジネスや教育において、スピードは魅力的だが、効率が理解に取って代われば、認知的な代償は大きいかもしれない。



結論

MITの脳スキャン実験は、ChatGPTへの依存が認知的影響をもたらす可能性を示す初の神経生物学的証拠を提供した。


AIは速度と出力品質を向上させ得るが、過剰使用は記憶喪失、独創性の低下、長期的な脳活動の減少のリスクを伴う。


これらの知見はAIを完全に避けるべきだという警鐘ではなく、意図的でバランスが取れた、意識的なAI利用の重要性を強調するものだ。