気候モデルは揺らぐ基盤の上に成り立っているのか?
2024年11月11日、マシュー・ウィリッキ博士
気候モデルはしばしば、気候科学の岩盤、政策、規制、世界的な行動を構築するための揺るぎない基盤として称賛される。
正確な人口予測、炭素源と吸収源の正確な理解、大気中のCO2の挙動を支配する物理学である。
洗練された外観の下には、厄介な現実が隠されている。これらの仮定は、当て推量や憶測、そして目に余る不確実性に満ちているのだ。
これらのモデルは、洞察のための本物のツールなのか、それとも気候政策について私たちを惑わす危険な欠陥のある枠組みなのか?
以下は、これらの欠陥がどれほど深いものであるかを考察し、気候モデルのいわゆる「定説」に対する挑戦である。私たちは本当に科学に基づいて地球規模の意思決定を行っているのだろうか、それとも単なる憶測にすぎないのだろうか?
人口予測: 揺らぐ最初の柱
気候モデルを支える最初の仮定は人口増加である。人口が増えれば排出量も増えるという理屈は正しいように思える。
しかし現実には、人口予測は科学と同様に推測の域を出ない。ロジャー・ピルク・Jr.のような専門家の分析によると、これらの予測は日常的にオーバーシュートしており、多くの場合、かなりの差でオーバーシュートしている。
例えば韓国では、出生率の上昇を予測するモデルがあるが、実際には出生率は急落している。
出典:https://www.ft.com/content/3862923c-f7bd-42a8-a9ea-06ebf754bf14
これは単なる些細なミスではなく、世界的な排出量予測を歪めるドミノ効果なのだ。
もし気候モデルが膨れ上がった人口数値に依存しているならば、本来起こりえない排出量を予測することになる。それにもかかわらず、人口予測におけるこの明白な欠陥は、気候科学の中で奇妙にも容認されている。
将来の人口増加を過大評価することで、気候モデルは事実上、将来の排出量を過大評価し、幻の二酸化炭素排出量に基づくシナリオを作り出している。
こうした不正確さを無視することは、モデリングの枠組み全体を狂わせてしまう。これは些細な見落としではなく、気候予測の信頼性に重大な疑問を投げかける根本的な欠陥なのだ。
炭素源と吸収源: 不確実なバランス
気候モデルを支えている2つ目の不安定な柱は、炭素源と吸収源に関する我々の理解である。
人間活動の炭素排出量は全排出量の約3%であると言われているが、このわずかな割合が大気中のCO2に不釣り合いな影響を与えていると考えられている。しかし、最近の研究では、まったく異なる見解が示されている。『ネイチャー』誌に発表された画期的な研究によると...。