中国の石炭生産量、7月として過去最高を記録
タイラー・ダーデン撮影 2024年8月17日
世界最大の汚染国によるCO2排出量は、今年もまた記録を更新した。
中国統計局のデータによると、記録的な猛暑の中、安定供給を確保するために炭鉱の生産量が増加したため、7月の中国の石炭生産量は前年同月比で2.8%増加した。火力発電の出力は減少したが、水力発電の発電量は急増した。
ロイター通信が報じたところによると、世界最大の汚染国であり最大の石炭生産国である中国は、国家統計局のデータによると、先月3億9037万トンの石炭を採掘した。これは、2023年12月以来の高水準であった6月の4 2023年12月以来の高水準であった6月の405.38万トンからは減少したものの、7月としては過去最高で、2023年に記録した3億7800万トンの過去最高記録を上回った。
7月の石炭の平均日産量は1,259万トンで、6月の1,350万トンから減少したが、前年同月の1,218万トンから増加した。
中国国家エネルギー規制当局は7月下旬、暑い日が続いているため、発電所の石炭在庫を最低2億トンに保つよう調整していると発表した。
しかし、7月の火力発電量は石炭業界を失望させる結果となり、3ヶ月連続で減少した。7月の豪雨により水力発電による発電量が増加したためである。中国の火力発電量は4.9%減の5749億キロワット時(kWh)となったが、総発電量は2.5%増の8831億kWhであったことが統計により示された。
特に、中国の石炭生産の29%を占めるコークス用炭の中心地である山西省では生産量が減少した。 3月から5月にかけて、地方政府が炭鉱労働者に対して過剰生産の抑制を指示し、安全点検の強化を発表したため、生産量が制限された。
しかし、他の省は喜んでその穴埋めをした。追加生産のほとんどは、中国第2位の生産地域である内モンゴル自治区からであり、前年比1億400万トン増の1億400万トンという記録的な数字となった。
...そして、4番目に大きな生産地である新疆は、3300万トンから4100万トンへと記録的な増加を達成した。
水力発電による発電量は前年同月比で36.2%増の1664億kWhとなった。
アジア・ソサエティ政策研究所の上級研究員であるラウリ・ミルヴィルタ氏は、石炭から化学製品への転換が進む中国の産業が石炭火力発電の需要減退を一部相殺していると指摘し、化学産業における石炭消費量は今年上半期に21%増加したと述べた。
「中国のエネルギー安全保障への取り組みと、原油価格に比べて下落している石炭価格が、この業界の活況を後押ししている」と、ミリヴィルタ氏は述べた。
アナリストらは、気温の上昇と、安全検査による年初の低迷からの生産回復により、第3四半期まで中国の石炭生産量は増加し続けると予想している。


