CO2の増加、温暖化、そして緑化は人類にとって好都合だ
2024年7月13日、ケネス・リチャード
『アメリカ経済社会学ジャーナル』誌に掲載された新しい査読付き論文(May and Crok, 2024)は、より温暖な気候と緑豊かな植生が問題であるという一般的な「常識」に反論している。
著者らは、文明を破壊した、より寒冷な小氷期の恐怖(作物の不作、夏のない年)について詳述している。
1690年代には、フィンランドの人口の半分とスコットランドの市民の15 %が、寒さによる 飢饉と水の凍結が主な原因で死亡 した。
1980年代以降、世界中で緑が増え、植生が豊かになったのは、CO2の増加と温暖化がそれぞれ70%と8%を占めている。
暴風雨、ハリケーン、洪水、そして「異常気象」全般の発生率と深刻度は、過去数十年間、横ばいから減少傾向にある。
したがって、「 自然現象であれ人為的なものであれ、気候変動のせいにできるような異常気象や 気象関連の災害を見つける のは難しい 」。
異常気象による災害損失に関する53の研究のうち52は、その事象を人為的な原因に帰することができなかった。
アメリカ政府は、1950年以降の温暖化によって国内総生産が0.5%未満減少し、2100年までに3℃の温暖化が起こると推定される場合、GDPは1%未満減少すると見積もっている。
アメリカ経済が1950年から現在までに800%成長したことを考えると、気候の温暖化とCO2の増加による「ダメージ 」は検出できないことになる。
温暖化とCO2上昇から世界を 「救おう」とする試みは、科学的にも社会経済的にもメリットがない。