世界における現金取引の死を可視化する
タイラー・ダーデン 2024年6月27日
世界中でクレジットカードやデジタルウォレット(アップルペイ、ペイティーエム、アリペイなど)の普及が進む中、取引に 使われる現金の割合は激減している。
下のグラフは、Visual CapitalistのNick Routley氏によるもので、3つの期間(2019年、2023年、2027P)における特定国の取引額に占める現金の割合を示している。
赤で強調されているのは、2019年から2027年にかけての現金の減少予測である。
現金の死を示すこのデータは、WorldPayの Global Payments Report 2024によるものである。
現金が王である国(今のところ)
取引における現金の優位性は、測定されたすべての国で低下している。これには、POS取引において現金が優先的な支払い方法であった国も含まれる。
明確な例の1つがナイジェリアである。2019年には、取引額の90%以上が依然として現金決済だった。この数字は現在では55%にまで低下している。ナイジェリアと他の一握りの国では、現金が依然として主要な支払い方法だが、現在の傾向からすると、この状況はそう長くは続かないかもしれない。今のところ、南米や東アジアの国々でも現金が主要な支払い方法となっている。
以下は、本レポートに含まれる国の全リストと、それらの国における取引額における現金のシェアである。
現金の死がすでに現実のものとなっている場所
すでに現金払いが珍しくなっている国もある。カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、ほとんどの北欧諸国がその例だ。
報告書は、フランス、シンガポール、韓国、英国、米国が、2027年までに現金の取引額が10%を下回ると予測している。