第三次世界大戦の準備?プーチンが北朝鮮にミサイルを送ることを示唆
06/23/2024 // アルセニオ・トレド
ロシアのプーチン大統領は、北朝鮮に長距離ミサイルを送る可能性も含め、同盟国に武器を提供する権利を改めて主張した。
ベトナムの共産党指導部との会談後、ハノイで記者団と会談したプーチン大統領は、米国や他の北大西洋条約機構(NATO)加盟国が、国際的に承認されたロシア領土の奥深くでの攻撃に対し、西側から供与された武器の使用を容認したことを受け、モスクワが西側の敵対国に武器を送る可能性があると以前示唆したことに関する質問に答えた。
「我々は、朝鮮民主主義人民共和国を含む他国への武器の供給を排除しない」とプーチンは言った。
ロシアが北朝鮮に武器を提供し、両国の関係が緊密になることは、国連の制裁を無視して弾道ミサイルや核ミサイルを開発し、西側諸国のほとんどから敬遠されてきた平壌にとって生命線となる。
「私は、平壌も含めて、世界の他の地域に武器を供給する権利を留保すると言った。朝鮮民主主義人民共和国との事前の合意を考慮すれば、これも排除するものではない」とプーチンは言った。
プーチンは、ロシアが核兵器の使用に関する教義の修正を検討していることを指摘した。西側諸国が核の敷居を低くするために低爆発量の原子爆弾の製造に取り組んでいるようだと主張しているからだ。
「先制攻撃は必要ない」と彼は言い、敵が先に攻撃してきた場合のみ核攻撃を行うというロシアの「先制不使用」政策に言及した。「われわれの報復攻撃は、いかなる攻撃者も破壊することが保証されている」。
ロシアと北朝鮮、戦略的パートナーシップ条約に調印
プーチン大統領はハノイで、北朝鮮の最高指導者である金正恩委員長と会談し、戦略的パートナーシップ条約に署名した。この条約は、どちらか一方が武力攻撃を受けた場合、もう一方に直ちに軍事援助を提供することを約束するものである。
ロシア大統領は、モスクワは北朝鮮との協力条約が、西側諸国による平壌への侵略行為に対する貴重な抑止力になることを期待していると述べた。しかし、彼はすぐに、ウクライナで進行中のロシアの特別軍事作戦の最前線に北朝鮮が兵士を送る必要はないと付け加えた。
「ウクライナの紛争でお互いの能力をどうにか利用する可能性については、我々は誰にも頼んでいないし、誰も申し出ていない」。
ウクライナもアメリカも、北朝鮮がモスクワ軍に北朝鮮製の砲弾や弾道ミサイルを大量に提供し、ロシアの戦争に協力していると主張しているが、クレムリンも平壌もこれを否定している。
プーチンはまた、ウクライナに武器を提供しないよう韓国に警告する機会を利用した。
「ウクライナの戦闘地域に殺傷力のある武器を送ることは、非常に大きな間違いだ。そうならないことを願っている」とプーチンは警告した。「もしそうなれば、韓国の現指導部がおそらく嫌がるような決定を下すことになるだろう」。
この発言は、韓国が国際的な軍事販売で大きな伸びを見せるなかでのことだ。しかし、韓国の軍備がキエフに向かうという見通しは、活発な戦闘地域には武器を売らないというソウルの長年の方針と矛盾するため、ここ数週間議論の的になっている。