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科学者、プラスチックが肺の中まで届くことを明らかに


2024年5月16日、Carly Cassella



プラスチック汚染の微小な破片は、飲食物からだけでなく、呼吸をするだけでも、知らず知らずのうちに毎日人体に侵入している。


ある試算によれば、平均的な人は毎週クレジットカード1枚分のプラスチックを吸い込んでおり、健康への影響は未知数だ。2022年、科学者たちは人間の肺の最深部に潜むマイクロプラスチックを初めて発見した。


プラスチックの世界的な広がりは、私たちに忍び寄るばかりでなく、私たちの中にも忍び寄りつつある。科学者たちは今、私たちがプラスチックを吸い込んだときに、これらの汚染物質がどこに行くのか、どれくらいの期間付着するのか、そして毒性作用があるのかどうかを解明しようと急いでいる。


シドニー工科大学(UTS)の研究者たちは、呼吸器系を流れるプラスチックの通過過程を追跡した。このモデルは、マイクロプラスチックやナノプラスチックが気道に集まる可能性のあるホットスポットを特定するという、2023年の先駆的な試みに基づいている。


その先行研究は、主に上気道のモデリングに焦点を当てていたが、新しい研究では、「鼻腔から気管支樹の第13世代まで」の気道全体を空気と粒子がどのように流れるかを考慮している。


また、3つの異なる呼吸速度(低速、中速、高速)、3つの異なるサイズのプラスチック片(大型マイクロプラスチック、マイクロプラスチック、ナノプラスチック)をモデル化している。


その結果、重力によってプラスチックが地表に引きずり込まれる様子と、風によってプラスチックが通路に沿って飛ばされる様子との微妙なバランスが得られたと研究者たちは言う。


通常の呼吸速度では、空気中のマイクロプラスチックは鼻腔の表面積の半分を覆うようになる。呼吸速度が遅い場合、中型の汚染物質は鼻腔、声帯、気管が喉とつながる接合部を含む上気道に多く沈着した。一方、より小さな塵のような粒子は、上気道と下気道により均等に分布していた。