世界の非正規労働者を地図にする
タイラー・ダーデン著 7月 08, 2023
以下のグラフは、国際労働機関のデータを用いて、世界各国における非正規雇用の割合を示したものである。
ILOによると、非正規雇用とは、「違法な活動を除き、法律上または実際上、正式な取り決めの対象外であるか、十分にカバーされていない労働者や経済単位によるすべての経済活動」を指す。
スタティスタのアンナ・フレックが説明するように、これは非正規労働者が国内の労働法制、所得税、社会保護の対象外であることを意味する。
Covid-19の大流行は、こうした労働者の脆弱性を露呈した。
以下に示すように、非正規雇用はグローバル・サウスで最も多く、西アフリカと中央アフリカ地域のいくつかの国では、雇用の90%以上が非正規雇用である。南アジアと東南アジアの多くも非正規労働者の割合が比較的高く、平均75~89%を記録している。
【訳】
世界の非正規労働者を地図化する
雇用全体に占める非正規雇用の割合(国別)*。
* 2022年または最新
147カ国の家計調査ミクロデータセットに基づく。
データが欠落している国の推定値
出典: 国際労働機関
ILOの2023年版報告書「インフォーマル経済における女性と男性」によると、世界ではインフォーマル雇用は女性(55%)よりも男性(60%)の方が雇用の源泉となっているが、これは中国やロシアなど、男性が「インフォーマルにさらされる機会が多い」主要国の影響もある。
しかし、56%の国、特に低・中所得国では、インフォーマル・セクターで働く人のうち女性の割合が高い。
その他の世界的な傾向としては、農村部の人々は都市部の人々よりも非正規雇用に従事する可能性が約2倍高いという事実がある。